（BALLEより）

新たな経済の出現を手助けし見守る米国の団体BALLEは、「地元の企業」から得られる恩恵を11項目あげています。

ここでの「地元の企業」とは、Locally Owned Businesses、つまり、「オーナ－（所有者）がその地域の人である企業」という意味です。

各項目を簡単にご紹介しましょう。

1. 経済循環（乗数）効果が高い：地元の企業はお金を地元で使う傾向があるため、地域経済の循環効果を強化し、地域の収入や富、働き口につながります。
2. 頼れる：地元の企業は、高い利益を求めてメキシコなどに移転してしまうことはほとんどありません。
3. 安定している：地元企業以外の大規模企業が進出したり撤退したりすると、小さなコミュニティの経済には大変なストレスが生じます。
4. 責任を果たす：移転が少ない地元の企業は、「緩めないなら移転する」ことのできるグローバル企業に比べ、地元の規制への説明責任をより果たします。
5. 脆弱性が低い：地元の企業は、お金を地元で使う傾向があるため、コミュニティの自立度を高めます。
6. 賢い成長を促進する：地元の企業は、無秩序に広がっていかない「賢い成長」を促進します
7. アイデンティティ：地元の企業は、地域の特徴を広く伝えます。
8. 起業家精神：技術革新に取り組む地元の企業は、地域の繁栄を促進する一つの要素となります。
9. 創造性：リチャード・フロリダが唱える経済成功における「クリエイティブ・クラス」の重要性は、地元の企業にも当てはまります。
10. 社会の幸せ：地元の小規模企業が多く力を持っているコミュニティは、社会的パフォーマンスが優れている傾向があります。
11. 政治参加：経済的に多様性のあるコミュニティは、地域の政治への参加率が高いという研究があります。