世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > 時間銀行はコミュニティのレジリエンスを高める

世界
2016.02.11

時間銀行はコミュニティのレジリエンスを高める

時間銀行はコミュニティのレジリエンスを高める

Developing Local Partners in Emergency Planning and Management
http://www.lyttelton.net.nz/images/timebank/timebank_eq_report_email.pdf

2013年に発表された報告書『緊急時計画・管理における地元パートナーの育成(Developing Local Partners in Emergency Planning and Management)』によると、2010年と2011年に起きたカンタベリー地震の際、ニュージーランドのリトルトン時間銀行は、コミュニティのレジリエンスを高める役割を果たしました。

時間銀行とは、会員が取引したいスキルを事前に登録し、自分のスキル(たとえばコンピュータの修理など)を使って1時間働けば、ほかの会員が提供するサービス(たとえばガーデニング)を1時間分買うことができるという、草の根の取引システムです。地震の前までに、リトルトン時間銀行では、3万件の取引が行なわれ、社会ネットワークが構築されていました。

地震後、リトルトン時間銀行は、水や食料などの情報を会員と地元の住民に伝える役割を果たしました。また、危機的状況にある家族や組織に対して、会員が訪問したり、食料、宿泊場所などを提供しました。

地震直後だけではなく、時間銀行は何年間も支援を続けました。家の補修といった個人的な支援だけではなく、地域の他の組織と協力しながら、集会場の再建といったコミュニティに対する支援も行ないました。

報告書では、「コミュニティのレジリエンスは、コミュニティが迅速に多くの資源を動員できる時に高まる」と述べています。時間銀行の強みの一つは、スキルという資源が特定されており、多くの取引を通してそれが活かされていることなのです。

新着ニュース一覧

Page Top