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2016.06.12

危機的状況に暮らす子どもたちに教育を!

危機的状況に暮らす子どもたちに教育を!

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(国連児童基金より)

トルコ、イスタンブール発-国連児童基金(ユニセフ)は2016年5月23日付のプレスリリースで、さまざまな国際団体あるいは各国の団体が、人道的な緊急事態や長引く危機的状況の影響を受けている子どもや若者の教育に対し、統合的な支援や投資を進める新たな基金に着手したと伝えました。

ユニセフによると、今日、世界の学齢期の子どもの4分の1に当たる約5億人がそうした危機に見舞われている国々に暮らしています。そのうち、7,500万人はすでに教育の機会を失っているか粗末な学校教育を受けている、あるいは学校を断念する恐れがあるといいます。

「Education Cannot Wait(教育は待ったなし)」と名付けられたこの基金は、トルコのイスタンブールで行われた世界人道サミットで発表され、紛争や自然災害、病気の流行といった危機的状況に暮らす1,360万人以上の子どもや若者たちに今後5年間にわたって質の高い教育を提供することを目指しています。また、教育を切望する7,500万人の子供たちにも2030年までに手を差し伸べることを目標としています。

現在、武力衝突などにより世界の至るところで教育システムが破壊され、子供たちは将来、安全で強固なコミュニティあるいは経済を作るのに必要なスキルが得られずにいます。しかし、人道的支援のうち教育に使われるのはわずか2パーセントで、しかも短期間で先の見えない基金では、長引く危機に対処できる教育システムを作り上げることはできません。そのため今回の基金には、今後5年間で約38億ドルを投じ、危機の際の人道的介入とその後の長期的開発のギャップを埋める狙いがあるのです。

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