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世界
2016.11.16

EUの地域社会の進展を測る初の報告書を発表

(The Social Progress Imperativeより)

GDPに代わる新たなツールとして考案された「社会進歩指標」を用いて、初めて欧州連合(EU)域内での地域レベルの調査が行われ、その報告書が2016年10月11日に発表されました。

報告書「2016年版EU地域別社会進歩指標」(2016 EU Regional Social Progress Index)では、EU加盟28カ国の272地域を対象に50の指標で評価しています。最も評価が高かった地域は順に、スウェーデンのノールランド北部(82.33点/100点)、デンマークの中央ユラン(81.98点)、デンマーク首都地域(81.67点)でした。

主な結果は以下の通り。
  • 旧加盟国15カ国(EU15)と新規加盟国13カ国(EU13)との間で単純に優劣はつかなかった。
  • 「人間の基本的要求」――大半の地域が良い評価を得た。しかし、ルーマニアとブルガリアの地域は例外であった。
  • 「幸福の基盤」――EU13では全体的に評価は低いものの、EU15とあまり差はなかった。教育に関しては概してEU13の方がEU15よりも勝っていた。
  • 「機会」――EU全体で評価は低かった。EU13では特に寛容性と包括性の向上において困難に直面している。

また、経済的に最も豊かな地域ではないノールランド北部〔一人当たりのGDP(ppp)272カ国中41位〕が総合ランキング1位になった一方、EU本部のあるベルギーの首都ブリュッセルは最も豊かな地域に属していながら(同3位)、ランキングでは153位になるなど、GDPだけでは社会の進展は測れないことが今回の報告書でも明らかになりました。

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