100人それぞれの「答え」

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一般社団法人 福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会 代表理事

半谷 栄寿(はんがい えいじゅ)さん

被災地福島の経済復興・成長とは、地元人材の育成であり成長です

Q. 経済成長とはどういうことですか、何が成長することですか

被災地福島の経済復興・成長とは、県外企業の工場誘致による雇用確保などの従来型の他力本願ではなく、たとえ小さなスタートでも地元由来の起業による雇用確保など新しい自力型であることです。ですから、被災地福島の経済復興・成長とは、地元人材の育成であり成長です。

Q. それは望ましいものですか、それはなぜですか

望ましいことです。地元人材の育成と成長こそ、本当の意味での地域の自立につながるからです。

Q. それは必要なものですか、それはなぜですか。必要な場合、いつまで、どこまで、必要でしょうか

必要なことです。福島の復興と自立には10年単位の長期を要するからです。 地元人材の起業とその発展によって地域が活性化し、そういう地域であることに誇りが生まれるまで必要です。

Q. 経済成長を続けることは可能ですか、それはなぜですか

可能です。地元由来の経済成長がこれまで不十分であった反面のポテンシャルがあると思うからです。

Q. 経済成長を続けることに伴う犠牲はありますか、それは何ですか、なぜ生じるのですか

一般的には、あります。精神面の犠牲として拝金主義に陥ることです。人間の性だからです。

Q. 日本がこれまで経済成長を続ける中で失ったものがあるとしたら何でしょうか

「足ることを知る心」という極めて大切なもの。

Q. 「経済成長」と「持続可能で幸せな社会」の関係はどうなっていると考えますか

「経済成長」だけでは幸せになれないことを本当に自覚した時、ようやく「持続可能で幸せな社会」への模索が始まる。


インタビューを終えて

被災地福島で、太陽光発電と子どもたちへのエネルギー教育、地元の人材育成に奔走されている半谷さんにとっての「経済成長」は、私たちが一般的に漠然と考えているものと違って、より具体的で切迫したものであることを感じました。経済成長が必要な場所では必要な成長をしつつ、全体としての持続可能性も実現できるようにすること。問いがさらに深まった思いです。

取材日:2014年3月8日


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