100人それぞれの「答え」
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つねよし百貨店運営
東田 一馬(ひがしだ かずま)さん
グルグルとお金がまわり、それに伴って新しい価値が生まれることは望ましい
- Q. 経済成長とはどういうことですか、何が成長することですか
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経済成長とはお金が回り続けること。 お金を通じて、人やモノがつながり、交換され、新しい価値が生まれることが、関わっている人、モノすべてにとって成長するということ。
- Q. 経済成長は望ましいものですか
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右肩上がりで成長しようと思ったり、お金をどこかに溜めて増やそうと考えることは望ましくないですが、グルグルとお金がまわり、それに伴って新しい価値が生まれることは望ましいと思います。
- Q. 経済成長は必要なものですか、それはなぜですか。
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回るお金は必要なもの。立ち止まったままで、つながり、交換がない世界では未来がないから。「なにもしないこと」=「今ある暮らしを続ける」ではなくて、「動き続けること」=「未来に今の暮らしをつなげる」ことだから。
- Q. 経済成長を続けることは可能ですか、それはなぜですか
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可能だと思います。右肩上がりにどんどん上っていくのではなく、ハッピーな今を続けるためにみんなで考え、動き続けることなら。みんな同じ方向を向いて行進を続けるのではなく、みんなが輪になって楽しく踊り続ける、サークルダンスです。
- Q. 経済成長を続けることに伴う犠牲はありますか、それは何ですか、なぜ生じるのですか
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犠牲の上にハッピーは成り立たないでしょう。疲れたら休めばいいし、お互い様の精神です。
- Q. 日本がこれまで経済成長を続ける中で失ったものがあるとしたら何でしょうか
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人は増え続けるし、資源は限られてるし、なんとかせなあかん、と頑張り続けたせいで、前しか見えなくなったのかも。前を見ているつもりで未来が見えなくなって惰性で行進を続けている?
- Q. 「経済成長」と「持続可能で幸せな社会」の関係はどうなっていると考えますか
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経済成長の定義次第で、相反したり、支えあったり。人やモノのつながりを生み出す仕組みとしての「経済成長」であれば、「持続可能で幸せな社会」の実現のために欠かせないものです。
日本や世界の規模で考えればとても難しいことですが、自分たちの住む小さな地域で考えれば、お金が回って、人やモノがつながり、交換され、お互い様の精神で、今の幸せを大切にしながらも、その幸せを未来につなげるために日々動き続ける「経済成長」が「持続可能で幸せな地域社会」につながる、というやり方は不可能でも、難しいことでもないんじゃないかなと感じています。
インタビューを終えて
「みんなが輪になって楽しく踊り続ける、サークルダンス」というイメージは初めてです!楽しそうですね。単なる経済活動ではなく、「経済成長」というと、サークルダンスがどんどん加速していくイメージかも?と思いました。楽しく踊り続けるためには、加速していかないことが大事かも、、、どうなのでしょうね?
また、「自分たちの住む小さな地域で考えれば、お金が回って、人やモノがつながり、交換され、お互い様の精神で、今の幸せを大切にしながらも、その幸せを未来につなげるために日々動き続ける「経済成長」が「持続可能で幸せな地域社会」につながる、というやり方は不可能でも、難しいことでもない」というご指摘、本当にそうなのだろうなあと思います。いま流行りの地方創生も、こういう小さな地域を作ろうというものだったら、幸せと持続可能性につながる気がします。
取材日:2015年4月26日
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