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地方や郊外への移住を希望するのはどんな人々? ニッセイ基礎研究所の調査より

コロナ以降、三密回避やテレワークの増加といった理由により、郊外や地方への移住を考える人が増えたと言われています。しかし「東京に暮らしている人に移住希望者が多い」といった一般的なイメージは、現実を反映したものなのでしょうか。2022年3月に実施されたニッセイ基礎研究所のアンケート調査(全国2584人を対象)は、こうした問いに答えるものです。

調査によると、「在宅勤務を利用したり、転職したりして、郊外や地方に居住したい」との質問に対して、「そう思う(そう思う・ややそう思う、以下「移住希望者」とする)」と回答した人は約20%でした。年代別に見ると、20歳代と30歳代では移住希望者は約26%だったのに対して、50歳代では約20%、70歳代では約15%と、全体的に若い層に移住希望者が多いことがわかりました。

家族関係では、コロナ前と比べて家族と過ごす時間が「増加した」と回答した人のうち移住希望者は約37%、「減少した」と回答した人の約22%に比べて、15ポイントほど高い結果でした。また、雇用の不安定化や収入減少について、「不安」と回答した人には、不安を感じていない人よりも移住希望者が多い傾向が見られました。

さらに、居住地方による移住希望に差異は見られませんでした。移住というと東京圏の在住者に注目が集まりがちですが、各地方でも、都市部から郊外に移住したい人がいることがわかりました。

参照元
ニッセイ基礎研究所「地方・郊外移住を希望するのはどんな人か-『第8回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査』より」(ウェブサイト)