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世界・日本の幸せニュース

未来創造ユースチーム(静岡県熱海市 代表:枝廣淳子)は、2024年11月、「鉄道会社の障がいを持つ方への対応に関するアンケート調査」の結果を発表しました。本調査は、視覚障がいを持つメンバーの声をきっかけに、障がいを持つ方がより安心して移動できる社会の実現を目指して行われました。全国36の鉄道会社に調査票を送付し、8社から回答を得ました。

本調査の特徴は、駅や車内での対応だけではなく、「人権尊重方針」「研修」「マニュアル」など、障害のある方への対応を支える基盤部分についても調べたことです。また、視覚障がいを持つメンバーの「乗客にも援助を頼みやすい体制にしてほしい」といった声も調査票に反映しました。

調査対象とした鉄道会社が限られていることなどから、本結果から鉄道会社全体の傾向を論じることはできませんが、課題発見につながる結果が得られました。人権尊重方針を明文化している企業(回答のあった8社中3社)の方が、障がいのある方への対応をテーマとした研修やマニュアルが充実している傾向があったのです。また。乗客間の助け合いの推奨についてマニュアルに記している企業はありませんでした。

ユースチームはこれらの結果から、鉄道会社に「人権方針を明文化すること」と「乗客による援助を推奨すること」を提案しています。そして、調査を通じて得られた知見が、鉄道会社の今後の取り組みに生かされることを期待している、と述べています。


※未来創造ユースチームについて
静岡県熱海市の未来創造ユースチーム(事務局:株式会社未来創造部 代表:枝廣淳子)は、気候変動や貧困問題、地方創生など日本と世界の持続可能性の課題に取り組み、社会を変えていこうとする若い世代に対して、社会変革スキルを身につけるワークショップを主催する任意団体(事務局:株式会社未来創造部)。2022年4月から毎月1回ゼミを開催し、社会課題に取り組む仲間とつながり、ネットワークを広げるための場を提供しています。
第1期(2022年4月から9月)から第6期(2024年10月から2025年3月)まで、小学生を含む延べ214人(複数期所属生も含む)の若者が参加しています。
https://www.miraisozo-youth.com/

(新津 尚子)

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エダヒロの「幸せへ!」コラム
新型コロナウイルスに負けないために国内外の素敵な取り組みを知ろう!

幸せ経済社会研究所 主催「幸せと経済と社会について考える読書会」のご案内

日時:2025年1月16日(木) 18:30~20:30
会場:オンライン
●課題書:『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』(著:枝廣淳子)

過去の読書会の音声講座も販売しています。

 
 

Quotational phrase

「成長に殺されるまで成長し、自分の葬儀代をさらなる成長として計上せよ」というルールからは卒業しなくてはならない。

ハーマン・デイリー(経済学者)

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※参考情報(幸せニュースより)
「幸福経済アライアンス」立ち上げられる
https://www.ishes.org/happy_news/2018/hpy_id002552.html

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