地域通貨
「地域通貨」とは、ある限られた地域でのみ使われる国家通貨ではない補完通貨のことです。大きく分けて、「紙幣発行型」「通帳記入型」「小切手型」「タイムダラー型」の4種類があります。
地域の中での「小さな循環のためのお金」として、ボランティアなどのサービスへのお礼や地域の商店街での支払いなどに使われ、コミュニティ再生や地域経済の活性化の手段として注目されています。日本では1999年にNHK衛星第一放送で放送された「エンデの遺言-根源からお金を問う」が取り組みの大きなきっかけとなり、各地に広がりました。
現在、新潟県三条市の「らて」、東京都渋谷区を中心として広がるアースデイマネー「r」(アール)など、600件以上の地域通貨が存在しています(2011年1月6日現在。「地域通貨全リスト」よりhttp://www.cc-pr.net/list/)。海外では、米国ニューヨーク州イサカの地域通貨「イサカアワー」や、カナダで始まり英国やオーストラリアなどに広がっているLETS(Local Exchange Trading System)などが知られています。