オーバーシュート・デイ(地球の自然予算を使い果たす日)
オーバーシュート・デイとは、その年のエコロジカル・フットプリント(人間の需要を満たすために必要な土地の面積)が、その年のバイオキャパシティ(地球が再生できる量)を上回る日のことで、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)が発表しています。GFNは毎年、地球全体のアース・オーバーシュート・デイと、国ごとのオーバーシュート・デイを発表しています。
アース・オーバーシュート・デイ
アース・オーバーシュート・デイは、地球のバイオ・キャパシティを人類のエコロジカル・フットプリントで割った数字に365を掛け合わせることで算出されています。アース・オーバーシュート・デイは年々早まる傾向があり、1970年は12月30日だったのが、2021年は7月29日でした。
国別のオーバーシュート・デイ
国別のオーバーシュート・デイは、全人類がある国の人々のように生活した場合に、オーバーシュート・デイが訪れる日を指します。2022年のオーバーシュート・デイが一番早かったのはカタールの2月10日でした。日本は5月6日です。
その他、主要な国の2022年のオーバーシュート・デイを見ると、米国・カナダは3月13日、スウェーデンは4月2日、ドイツは5月4日など、先進国は早い段階でオーバーシュート・デイを迎えています。それに対して、フィリピンやバングラディシュなど、オーバーシュート・デイがない国もあります。それは、これらの国では、一人あたりのエコロジカル・フットプリントが、一人あたりの地球のバイオキャパシティよりも小さいためです。