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2012.03.26

幸福度、40代半ばからU字型に上昇

(ウォーリック大学より)

年をとること、体重が増えることは、必ずしも精神的健康を低下させるわけではない--英国・ウォーリック大学医学部の研究チームが、米国と英国に住む1万人以上を対象に、精神的・身体的な生活の質と健康状態との関連性を分析し、研究論文にまとめた。同大学が3月8日付のプレスリリースで伝えている。

研究チームの調査の結果、人々は年をとるにつれ、身体的な生活の質が低下するにもかかわらず、精神的な生活の質は良好と回答していることが分かった。この研究結果は、同大学のアンドリュー・オズワルド教授の研究論文とも合致する。同教授は、幸福度の度合いは、40代半ばに最も落ち込んだ後、高齢期に移行するにつれて上昇し、U字型曲線を描くと示唆している。

研究チームはさらに、肥満気味あるいは肥満であることが、精神的健康に重大な影響を与えていないことも発見した。BMIが30以上の人々の精神的な生活の質は、健康体重とされる人々と同じレベルであった。

「年をとるにつれ、身体的な生活の質が低下するのは明らかなのに、精神的健康が悪化せず、むしろ上昇しているのは興味深い。おそらく、優れた対処能力が原因ではないかと考えている。これまでの研究でも、高齢者は若い人に比べ、困難や負の状況にうまく対処できる内面のメカニズムを備えている傾向があることが分かっている」と、研究チームを指揮するSaverio Stranges博士は話している。

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