2012.03.27
ミレニアム開発目標のうち2つを達成
(ONEより)
世界の貧困撲滅を呼びかける英国のキャンペーン団体であるONEは3月12日、ミレニアム開発目標の二大目標の達成が報告されたと伝えた。英紙『エコノミスト』が3月3日、2010年の世界的貧困が1990年から半減したこと、また国連が3月6日、2010年に世界人口の89%が安全な飲み水を確保し、2000年のミレニアムサミットで発表された必要条件である88%を1%上回ったと伝えた。
1981年以来初めて、絶対的貧困の中で生活している人の数が減少している。これは、世界中でより長く健康な生活のための環境が改善しているということである。安全な飲み水に関する目標の実現は極めて重大だ。毎日3,000人の子どもの命を奪っている下痢性疾患はほとんど、質が悪い飲み水と衛生設備の不備によるものである。良質な飲み水を利用する人が増えれば、下痢性疾患に苦しむ人の数は減るだろう。
しかし、これらの偉大な功績はほんの始まりにすぎないことを忘れてはならない。1日当たり1.25ドル未満で生活している人のためにこうした進歩を遂げてきたことは素晴らしいが、『エコノミスト』によれば、約24億4,000万人が未だに1日当たり2ドル未満で生活しており、11億6,000万人が1日当たり1.25ドルから2ドルで生活しているという。