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世界
2012.04.09

情緒安定性と外向性、「幸せ」を後押し

(シュプリンガーより)

国際的な科学・技術・医学出版社であるシュプリンガーは2月18日、『Social Indicators Research』誌のオンライン版に、性格特性と主観的幸福の関連性について考察した論文を掲載した。この研究は米国のニューヨーク市立大学ブルックリン校のShang E. Ha氏と、韓国の成均館大学校のSeokho Kim氏によって執筆されたもの。

性格特性と主観的幸福(つまり自己申告による幸福と生活満足)とが、統計的に有意な関係性を持つことは、ポジティブ心理学の分野ではよく知られているという。しかし、研究者の中には、この研究結果の外的妥当性、および主観的幸福に影響を及ぼす他の個人レベルの決定要因(収入、雇用状況、配偶者の有無、自己申告された健康状態など)と比較した場合の性格要因の強さについて、今なお疑問を投げかける者もいるとのこと。

この研究では、韓国で2009年に実施された全国標本調査(対面式調査)のデータを使用し、性格特性(情緒安定性、外向性、経験への開放、協調性、勤勉性の「特定5因子」により測定)――なかでも情緒安定性と外向性――が、他の交絡因子を制御した後でも、幸福や生活満足と正の関連を持つことを明らかにしたという。

性格特性の影響は、多くは他のよく知られている決定要因と同等であったが、それ以上の場合さえあったとのこと。

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