グローバリゼーションの衰退が地域の回復を促進する
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(ソリューションズ・ジャーナルより)
ピークオイルと気候変動に関する大規模な緩和策を速やかに実行することができなければ、現在の貿易の形態への現在の投資と、再構築に伴う多大なコストがあることから、変化に対する抵抗が生じ、経済の崩壊が拡大するだろう。しかし、変化は起きる。
燃料コストの高まりと輸送のリスク増大により、サプライ・チェーンが短縮され、長距離貿易が減少するのは明らかである。最初は、貿易ルートを確保するために、トラックから鉄道、空から水上と鉄道へと、輸送モードがシフトするだろう。だが、長距離貿易を減少または置き換えるために、より根本的な適応策がすでに講じられている。2007年から2008年にかけての石油価格と輸送コストの上昇から、グローバルなサプライ・チェーンを見直すようになった企業があり、数社は、地域の供給業者に切り替えた。製造業者は、輸送の距離とコストを最小限にするために、主な原材料の供給業者か主要市場の近くに生産拠点を移すかもしれない。途上国で国内の製造が復活すると、特にブルーカラー労働者の雇用が増加する。
グローバルな貿易は消滅しないだろう。しかし、グローバルな貿易が次第に弱まり、サプライ・チェーンが短縮されるにつれて、地方・地域経済の重要性は増すだろう。
私たちはこれらの避けられない変化のために今、計画を立てるべきである。危機は問題だけでなく、機会ももたらすのである。
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http://www.thesolutionsjournal.com/node/1042