2012.05.14
「国際社会は大胆な行動を」グローバル人間開発フォーラムでイスタンブール宣言採択
(国連開発計画より)
トルコ、イスタンブール発―国連開発計画・トルコ共催によるグローバル人間開発フォーラムでは3月23日、世界的な社会的不平等と環境の悪化に対し、6月にブラジルのリオで開催される国連持続可能な開発会議で大胆な行動をとるよう国際社会に求める「イスタンブール宣言」を全会一致で採択した。
同宣言では「今こそ、世界の開発課題を再設定するときである。世界は、持続可能な開発への新たな約束とそれを実行する強力なリーダーシップを必要している」と表明している。
国連総長の地球の持続可能性に関するハイレベル・パネル委員のアリ・ババジャン・トルコ副首相は「解決すべき最も重要な課題は『私たちは今後、経済発展・開発を進めるのか、未来の世代を考慮しながら持続可能な開発に絞っていくのか』である。開発と経済が同じ速度で進まない限り、繁栄の実現は難しい」と語った。
宣言では「私たちは測るものを管理し、同様に、私たちの行動は測るものに影響される。それ故に、持続可能な開発に向けた進歩をより包括的に測ることが肝要」とし、人間開発の全体像をつかみ、持続的かつ平等な結果を重視するためには、GDPを越えた測定方法が必要と指摘した上で、より適切な進歩の測定法の開発・利用を支援するとしている。
- この記事の原文(英語)を読む
http://hdr.undp.org/en/humandev/forum2012/