2012.05.25
OECD、「より良い暮らし指標」の最新版を発表
(経済協力開発機構より)
経済協力開発機構(OECD)は5月22日、「より良い暮らし指標」の最新版を公開した。この指標は、利用者が従来のGDP数値とは異なる方法で自分の生活を測定し、比較することができるオンライン上のインタラクティブ指標。
「より良い暮らし指標」は、昨年初めて公開され、住宅・収入・雇用・共同体・教育・環境・ガバナンス・医療・生活満足度・安全・仕事と生活の両立の11分野について、豊かさを比較できるようになっている。最新版は、ジェンダーと不平等に関するデータを統合し、上記の11分野をさらに強化している。
最新版の主要ポイントは以下のとおり。
・人々はどの国に住んでいようと、医療・教育・生活満足度の組み合わせを最も重視している。
・この指標を利用した男性も女性も、基本的に同じ事柄を重視している。
・豊かな人ほど選挙で自分の意見を表明したがる傾向にあるが、大差はない。
・労働市場では、女性よりも男性の方が多く働き、多くの収入を得ているが、女性は別の分野で優れている。女性は男性よりも長生きで、良い教育を受けており、ほとんどの場所で男性よりも幸福である。
・不平等はお金だけではなく、「より良い暮らし指標」の他の分野にも影響を与えている。