2012年世界平和度指数:世界の平和度、昨年わずかに改善
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(経済平和研究所より)
英国ロンドン発-英国経済平和研究所(Institute for Economics & Peace)は6月12日、2012年世界平和度指数(GPI)を発表した。これによると、政治的暴力・テロ活動を測る政治的脅威度(Political Terror Scale)の向上と緊縮防衛予算削減からのいくつかの軍事化の指標での改善が2012年に世界をより平和にしている2つの主要要因である。
これは、GPIが世界平和度の低下を示してきた2年間と逆行している。世界が完全に平和になれば、世界経済への経済的利益は昨年で9兆米ドル(ドイツと日本の経済を合わせた規模と同等)になったと見積もられている。
GPIは経済平和研究所によって作成される、世界有数の世界平和度評価である。GPIは23種の指標を考慮し、158カ国の現在の国内および国際的な紛争、社会における治安や安全、軍事化について評価する。
中近東および北アフリカ以外のすべての地域で向上が見られ、2007年のGPI開始以降初めて、サハラ以南のアフリカが最下位から脱している。マダガスカル、ガボン、ボツワナは昨年、顕著な改善を示した。同地域はまた、2009年から2012年にかけて「近隣国との関係」で最大の改善を見せている。中東および北アフリカでは平和度が低下し、現在世界で最も平和ではない地域になっている。