2012.08.22
「人は他人のためにお金を使うことで幸せを買うことができる」
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(TEDより)
自分のためにではなく、他人のためにお金を使うことで人は幸せを買うことができる──こう結論付ける研究のプレゼンテーションがTEDトークのウェブサイトで2012年4月から公開されている。
「幸せを買う方法(How to buy happiness)」と題したプレゼンテーションを行ったハーバード大学経営大学院(米国)のマイケル・ノートン准教授は、自分ではなく、他人のためにお金を使うと幸せに感じるかどうかを測る実験をカナダとウガンダで行った。その結果、どちらの国でもお金を他人のために使った人の方が幸せを感じたこと、そしてお金の使い道よりも「誰かのために使った」という事実の方が幸福感を得るためには重要であることがわかったという。また世界のほとんどの国で、慈善活動に寄付をした人の方が寄付していない人よりも幸福感が高かったことも既存データを分析して突き止めた。
さらに、製薬会社の営業チームやドッチボールチームにお金を渡し、自分のために使うチームとチームメートのために使うチームに分けて営業成績や勝率を比べたところ、チームメートのために使ったチームの方がいずれも高かったことから、自分以外の人にお金を使うことでより大きな見返りがあることも証明されたという。
- この記事の元となる動画を見る(日本語字幕付きでの閲覧も可能)
http://www.ted.com/talks/michael_norton_how_to_buy_happiness.html