2012.09.19
環境保護研究所、持続可能な産業対策の格差削減へ
(「成長を超えた生き方」プロジェクトより)
民間の非営利シンクタンクである環境保護研究所(The Ecologic Institute)が資源効率性指標と、持続可能な産業に向けた進捗状況を測るために同指標を利用できる可能性について最新の報告書を発表した。「成長を超えた生き方(Life Beyond Growth)」プロジェクトが7月2日に伝えた。
同報告書は、現在、持続可能な産業および産業開発(産業のグリーン化、グリーン産業の進展、産業生産の資源効率性の向上など)に向けた進捗を測るための指標に格差があるようだとし、この格差をなくすことを目的としており、資源効率性の評価基準として現存する指標の系統的評価のための枠組み作りとしてライフサイクルアセスメント(LCA)を使用している。
この研究で考慮されている10大指標は以下の通り。
環境上考慮された物質消費(EWC)
分野別エネルギー強度
CO2の生産性当たりの生産
分野別の水消費量
持続可能なプロセス指数(SPI)
水の抽出率と水ストレス
企業の売上高、付加価値、環境財・サービス分野の輸出
資源生産性/原材料生産性
総物質消費(TMC)
エコロジカル・フットプリント(EF)
また同報告書は、産業生産には多様な側面があるため、一つの指標だけよりも包括的に描写する指標群の構築を検討することは当然であるとしている。