研究報告:高齢者、若年者よりも仕事に前向き
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(シュプリンガ-リンクより)
職務態度と主観的幸福(SWB)はお互いに重要な関係にあり、職務態度とSWBがある程度実年齢に関係しているとする社会的指標の研究結果が、9月にシュプリンガー・リンクで発表された。先進国の「高齢化する」労働力のため、年齢がどのように職務態度に影響を及ぼすかを明らかにすることがますます重要になっている。同研究は、態度測定中の項目応答過程における認知加齢研究の影響を探っている。
この研究によって、高齢者の方が若年者よりも選択的に前向きな感情経験に関心を向けており、判断時に感情経験をより重視することが分かった。私たちは認知加齢研究をもとに項目応答過程を提示し、実年齢が測定不等価性の特定の形態をもたらすと仮定している。
この仮説は、感情経験に基づく3通りの職務態度において、大学職員の2種類の標本を対象に検証された。潜在的な態度構造の調整時でさえ、若い職員よりも高齢の職員の方がより前向きな職務態度を伝えるというように、結果も3通りすべての態度において加齢による測定不等価性を裏付けている。
研究結果は、年齢と満足度の相互関係の解明、高齢者対若年者の項目応答過程の理解、高齢者職員の職務に関わる感情経験により一層注目するよう提言している。