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世界
2013.01.18

カナダ幸福度指数報告書:カナダ人の幸福は下降傾向

(カナダ幸福度指標より)

カナダ、トロント発─国内総生産(GDP)といった経済指標が示してきたよりも不景気はカナダ人に深刻な打撃を与えており、経済回復の兆しが見えているにもかかわらずカナダ人の幸福度は下降傾向にある──カナダのウォータールー大学に本拠地を置く「カナダ幸福度指標(CWI:Canadian Index of Wellbeing)」が2012年10月23日に発表した。

「コミュニティの活力(Community Vitality)」「民主主義への関与 (Democratic Engagement)」「教育」「環境」「健康」「余暇と文化」「生活水準」「時間の使い方」の8つの分野で計64の指標で構成されているCWIによれば、2008年から2010年の間にカナダ人の幸福度は24%下落した。1994年から2010年の間では、GDPで測るカナダ経済は28.9%増と大幅に成長したが、国民の幸福度の伸びは5.7%とほんのわずかであった。また、2008年以降、生活水準は大幅に下がっており、健康や教育といった増加がみられる分野でも、その勢いが弱まる兆しが見え始めてきたという。

一方で、暴力的な犯罪や窃盗犯罪は1994年以降最低水準にあり、「暗くなってから出歩いても安心だ」と感じる人の割合は同年以後最も高くなっている。コミュニティへの帰属感も継続的に増加しているという。

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