2013.03.18
グローバルリスク報告書:経済と環境に関連するリスクが上位に
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(世界経済フォーラムより)
世界経済フォーラムは、『グローバルリスク報告書2013年版』を発表した。この報告書は有識者1,000人以上に世界的な危機について尋ねた結果をまとめたもの。
報告書によると、発生可能性が高いリスクのトップ5は「深刻な所得格差」「長期にわたる財政不均衡」「温室効果ガス排出量の増大」「水供給危機」「高齢化への対応の誤り」、影響力が大きいリスクのトップ5は「大規模で全体的な経済破綻」「水供給危機」「長期間にわたる財政不均衡」「多量破壊兵器の拡散」「気候変動の適応への失敗」であった。
また報告書では、3つのリスクケースをあげている。その内容は以下の通り。- 試される経済的・環境的レジリエンス:経済システムも環境システムもストレスにさらされており、レジリエンスが試されている。この両方に同時に衝撃が加われば、最悪の事態が生じる可能性がある。
- ネット世界でのデジタル・ワイルドファイヤー:ソーシャルメディアにより情報は瞬く間に広がるが、そこでの規範やルールはまだきちんと確立していない。誤った情報によりダメージが生じる可能性がある。
- 人間の健康に対する思い上がりの危険:科学や技術により今まで病気の流行などに対応してきたことから、健康の安全について誤った感覚を私たちは抱いている可能性がある。しかし耐性菌のため抗生物質の利用は難しくなるかもしれない。