各国の従業員のやる気ランキングは?
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従業員が組織の成功に対して動機づけされ、やる気であればあるほど、組織のパフォーマンスも高くなり、従業員の満足度や幸福度も増すのだろうなあと思います。
日本ではあまり聞きませんが、まさにそれを測る「従業員エンゲージメント指数」という指標があります。調査・評価する主体によって、その定義や測定方法はいろいろですが、たとえば、米国の人材コンサルティング会社KeneXaでは、「従業員エンゲージメントとは、組織の成功に貢献しようとする動機付けの高さ、そして組織の目標を達成するための重要なタスクを遂行するために自分が努力しようとする意思の大きさ」と定義して調査をしています。
28ヵ国を対象に調査した同社のレポートによると、世界で最高の従業員エンゲージメント指数を示したのは、インドでした。次がデンマーク、第3位はメキシコです。そして、最下位が日本でした!
日本の従業員は世界一やる気がない、という結果だったのです。
米国のギャラップ社もエンゲージメント指数を調査しています。2013年2月20日付リリースでは、中国の従業員エンゲージメント指数の調査結果を示しています。「2012年の指数は6%で、2009年の2%から上昇したが、世界平均の11%(2009年のギャラップ社による調査)を依然として下回っている」。しかし、前述したKeneXaの調査結果では、中国のエンゲージメント指数は日本よりも高いのですよね......。
ギャラップ社が述べているように「世界各地で調査を実施したところ、文化の違いや経済状況に関わらず、従業員エンゲージメント指数が高い職場は、雇用主と従業員の両方にとって望ましい結果をより多くもたらすことが明らか」とすると、日本の企業や組織は従業員エンゲージメントをもっと真剣に考える必要があるのではないでしょうか。