カーネギー英国財団、幸福度測定に関する報告書を発表
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(Wikiprogressより)
英国とアイルランドの人々の幸福を向上させるために設立されたカーネギー英国財団(The Carnegie UK Trust)は、2012年に英国の公共政策研究所北部支部(IPPR North)とともに行った、幸福度測定に関する国際的な調査報告書『ダイヤルをまわして―幸福度測定から政策実施へ』(Shifting the Dial: From Wellbeing Measures to Policy Practice)を発表した。
同財団は、幸福度測定に積極的に関わっており、2010年には、スコットランド持続可能な開発委員会(Sustainable Development Commission Scotland)とともに「経済活動と社会進歩に関するカーネギーラウンドテーブル」(Carnegie Roundtable on Measuring Economic Performance and Social Progress)を開催している。
同報告書では、政策転換に幸福度のデータを使用している例について調査しており、米国バージニア州、フランス、カナダ・グェルフ市、米国サマービル市などの政策や、カナダ幸福度指標やバイタルサイン・イニシアチブなどのカナダにおける市民運動について、ケーススタディとしてとりあげている。
主な結論として、幸福度はGDPのようなこれまでの指標に代わるものではなく、それを補完する重要な指標のひとつであること、このテーマを発展させていくためにはリーダーシップが重要であること、幸福度指標は社会の全体的な進歩と方向性を測る手段のひとつとして使用することができること、政策評価と評価手法に幸福度の観点を確実に組み込むために、プログラム評価に幸福度の観点を組み込むべきであること、などが挙げられている。
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http://wikiprogress.org/index.php/Shifting_the_Dial:_From_Wellbeing_Measures_to_Policy_Practice - 参考:Shifting the Dial: From Wellbeing Measures to Policy Practice (PDF)
http://www.carnegieuktrust.org.uk/CMSPages/GetFile.aspx?guid=2c2cbfad-61b1-49e9-bb6b-6c24611cb20d