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2013.09.12

フランス 国民議会の議事堂でポスト成長経済について議論

フランス 国民議会の議事堂でポスト成長経済について議論

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http://www.flickr.com/photos/ciat/4181122417/

(定常型経済促進センターより)

定常型経済促進センター(CASSE)は2013年7月のリリースで、リーズ大学のエコロジー経済学講師であり、CASSEのチーフエコノミストであるダン・オニール氏がフランスで行われた「経済成長を超えて」に関するハイレベル会議に参加したときの報告記事を紹介している。

持続可能な開発および国際関係研究所(IDDRI)によって主催されたこの会議は、正式に政府の支援を受けた数少ないイベントの1つで、およそ250人が参加した。フランス国民議会議長のクロード・バートローヌ氏によるオープニングスピーチのあと、5つのセッションが行われた。

各セッションともそれぞれに挙げられたテーマのもと政治家をはじめ、経済学者や活動家など著名な人々が話をした。第1セッションでは「現在の成長モデルは疲弊の段階に入ったか?」というテーマでスターンレビューの著者であるニコラス・スターン卿とニューエコノミクス財団に所属するアンドリュー・シムズ氏が成長を巡って異なる意見を述べた。

続く第2セッションでは、オニール氏自らが成長なき経済繁栄を達成するために必要な政策転換について論じたという。最後のセッションではコロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックス氏が成長を追及することに対して今会議で最も直接的な批判を行ったようだ。

誇張ばかりで解決策に乏しい場面も見受けられたが、フランス国民議会の議事堂でポスト成長経済の可能性について政治家と研究者が初めて議論を交わしたということ自体、この会議は成功だったとオニール氏は結んでいる。

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