2013.10.08
ミシガン大学:フェイスブックの利用が若者の主観的幸福を低下させる
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米国オンライン科学誌「PLoS ONE」に2013年8月14日、「フェイスブックの利用が若者の主観的幸福を低下させる」とする米ミシガン大学の研究報告が掲載された。
これは、82人の被験者に経験サンプリング法を用いて実験した結果を分析したもの。研究では、82人の被験者に2週間にわたって一日5回テキストメッセージで質問を送り、フェイスブックを利用することが被験者の主観的幸福にどのように影響するかを調べた。質問の内容は(1)「今どのように感じていますか?」(2)「今どれくらい悩んでいますか?」(3)「今どれくらい寂しいですか?」(4)「前回の質問以降、どれくらいフェイスブックを使いましたか?」(5)「前回の質問以降、どれくらいたくさん人と"直接"(実際に会う、または電話で)交流しましたか?」の5点。
実験の結果、フェイスブックを使えば使うほど、被験者は落ち込んだ気分になり、また生活満足度も下がることがわかった。
フェイスブックは、一見、社会的なつながりを求める人間の基本的欲求を満たす貴重な手段を提供しているようだが、幸福感を高めるよりも、むしろ損なっていることをこの研究結果は示している。