2013.10.11
子供の幸福度指数が高い国は?
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クオリティ・オブ・ライフに関する研究結果を掲載している『Social Indicators Research』誌は2013年8月号で、先進諸国の子供の幸福度についてユニセフ・イノチェンティ研究所に所属する4人の研究者がまとめた論文を紹介している。
この論文は、経済先進国の大部分を対象に、子供たちの幸福度を比較する一方、子供の幸福度の国際比較に関する方法論的問題を議論することを目的としている。
子供の幸福度指数(Child Well-being Index)は、子供の幸福度を高めるために行った取り組みの成果によって各国をランク付けするために作られた。30の指標を5つの側面にまとめた指標で、29カ国を対象としている。さまざまな情報源から得たデータを結びつけて、子供の幸福度のいろいろな側面――物質的豊かさ、健康、教育、行動とリスク、住居と環境――をとらえる。
この指数から、オランダと北欧諸国(デンマークを除く)は他の国々に比べて良い成果を上げており、ルーマニアと米国が平均よりもかなり成果が低いことが明らかとなった。全体として、子供の幸福度は国によって大きな違いが見られ、子供の生活の質は多くの点で改善の余地があることが示されている。
- この記事の原文を読む (著者による要約より)
http://link.springer.com/article/10.1007/s11205-013-0402-z