（電通総研より）

電通総研は2013年９月30日、「電通こころラボ」が実施した「日本人の幸福度調査」の結果を発表した。この調査は、2013年７月に全国の５万人（20 代から80 代）に対して、インターネットを用いて行われたもの。

電通総研のニュースレポートによると、同調査での幸福度（全国平均）は5.5点。これは「今、あなたの目の前に１０段まである階段があります。０段目を最悪の人生（幸福度）とし、１０段目を最高の人生（幸福度）に例えるとすると、今現在、あなたは、自分の人生（幸福度）が何段目にあると思いますか？」という質問により測定された。この5.5点という結果は、OECD のよりよい暮らし指標（Better Life Index 2012）の日本の生活満足度（６点）とほぼ同じスコアという。

また収入や結婚の有無との関連では、比較的所得の高い人々や、60歳以上の人々、既婚者、女性の幸福度が、平均と比較して10％程度高い一方で、無職の人々（専業主婦・夫、学生、退職者は除く）や未婚者の幸福度は平均より10％前後低かった。

なお幸福度には地方差はなかったが、いくつかの項目では地域差がみられた。例えば「最高に価値のある人を10、価値のない人を0 と想定した場合、今のあなたは自分自身に何点をつけますか？」という自己肯定感を尋ねる質問では、近畿地方のスコアは5.52点と地域別でもっとも高いスコアだった（全国平均は5.41 点）。