ユニークな宿泊先予約サイトが、災害時に無料で空き部屋を提供
Airbnb 災害対応
https://www.airbnb.com/disaster-response
(Airbnbより)
サンフランシスコ発――世界192カ国3万3,000都市で、滞在先を探す旅行者と空き部屋を貸し出すホストをつなぐコミュニティー・マーケットプレイスAirbnbが、自然災害で家を失った被災者を早急に支援するために、新たに始めた取り組みについて2013年7月11日の記事で紹介しています。
取り組みのきっかけとなったのはハリケーン・サンディーの時のコミュニティーメンバーたちの反応でした。サンディーの後、ホストたちは家を失った家族を助けたいと考えましたが、Airbnbのシステムは緊急時住居を無料で提供することに対応していませんでした。そこでシステムを改修し、一定期間、特定地域内では無料の貸し部屋の登録を可能にしたのです。Airbnbはその後、これを常設機能とし、自然災害の際には早急に被災地域を特定して、世界のどこであっても素早く展開できるようにしました。
また、サンフランシスコ市の危機管理局とも相談して、災害時30分以内に利用可能となる世界規模のツールも作成しました。これにより、地元住民が被災者に空き部屋を提供すること、登録済みホストが部屋の貸し出しを無料にすること、被災地域内のホストに支援を要請すること、ホストと被災者(ゲスト)をつなぐことなどが可能になりました。Airbnb自体も手数料を一切受け取りません。
世界中で30万件の貸し部屋を有するAirbnbは、危機の際、最も困難な住居探しに対して、即座に役に立つ社会基盤を適所に持っていると言えるのです。