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2013.12.27

英国、イズリントンで広がる貧困・格差とその対処法

英国、イズリントンで広がる貧困・格差とその対処法

Image by David Baron. Some Rights Reserved.
http://www.flickr.com/photos/dbaron/8399956950/

(ニュー・エコノミクス財団より)

英国の独立系シンクタンク、ニュー・エコノミクス財団が2013年10月3日付けの記事で、英国のイズリントン・ロンドン特別区で広がる貧困と経済格差について取り上げた論文を紹介しています。その内容を紹介しましょう。

ロンドン北部に位置するイズリントン地区は、ブティックや高級レストランといったイメージとは対照的に、貧困や大きな格差といった問題を長年抱え続けてきました。ここ5年間の不安定な経済、公共部門の削減によって、低所得層は以前に増して追い詰められ、生活はかなり厳しくなっています。

また、高騰する住宅価格と賃金の偏りによって中間所得層が締め出されたせいで、富裕層とそうでない人々とのギャップが広がっています。2020年には、イズリントンは完全に2極化した不均衡な地区になるとみられ、住民がばらばらで相互理解が欠如していることの社会的重大性が今後大きくなりそうです。

それでも、貧困や格差に対処することは可能です。すぐに効果の出る直接的な方法は、クリップルゲート財団のような権威ある地元組織が、心の健康や幸福に関する取り組みに投資し、社会的孤立を減らす取り組みを助け、低所得者層の借り入れを可能にして若者に能力をつけさせることです。

ユニバーサルサービス提供者や一般開業医、社会住宅事業者とも緊密に提携し、地元住民と協力して取り組みを続けることが貧困・格差の予防に最も効果的です。またこういった組織なら、適切な住宅や賃金の高い仕事など問題一つ一つに対して変革を提唱することもできます。

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