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2014.01.30

米国の人々、アメリカンドリームに対する信念を失いつつある:背景には格差の拡大

米国の人々、アメリカンドリームに対する信念を失いつつある:背景には格差の拡大

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米国と言えば、アメリカンドリーム。これは、チャンスは誰に対しても平等に開かれており、誰もが自分の能力を発揮すれば、成功するチャンスがあるという信念です。自由を重視する米国ならではの信念といえるでしょう。

一方で、米国は格差が大きい国であることも知られています。例えば、社会の不平等を表す指標としてよく用いられるジニ係数をみると、OECDが発表した2000年代後半のデータでは、米国のジニ係数は0.38、OECD加盟国34カ国中4番目に格差が大きいという結果でした。

こうした状況の中で、米国の人々は「アメリカンドリーム」についてどのように考えているのでしょうか?
ブルームバーグが2013年の末に行った世論調査によると、米国人の64%は「米国はもはや、成功する機会をみんなに平等に与えてはいない」と考えています。

また45%の人が「収入の格差を小さくするために、新たな政策が必要だ」と回答しました。その一方で「たとえ格差が広がっても、市場の自由に任せた方がよい」と答える人も46%とほぼ同じ割合います。自由が重視される米国でも、格差について政府の対策が必要と考えている人が半数近くいることがわかります。

この世論調査結果について、ブルームバーグはサイト上の記事で、「豊かな人々と貧しい人々の間の格差が広がることで、アメリカンドリームに対する信念は損なわれつつある」と述べています。

なお、この調査は2013年12月6日から9日にかけて1,004人の成人に対して行われました。また結果には±3.1%の誤差があります。

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