2014.02.17
韓国の「国民幸福基金」、約23万人を助ける
Image by Karl Baron. Some Rights Reserved.
http://www.flickr.com/photos/kalleboo/2456717970/
韓国政府は2013年3月29日に「国民幸福基金」への挑戦を始めました。これは韓国経済の弱点の1つと考えられている家計債務の問題に取り組むもので、低所得・中所得層を債務負担から楽にすることを目指しています。
韓国政府の発表によると、この「負債リストラ」の対象となるのは、6ヶ月以上融資の返済が遅れていて、負債総額が1億ウォン未満の個人です。希望者の年齢や収入などに応じて、負債は最大50%削減され、最長10年間かけて支払うことが求められます。またこの基金は学生ローンの支払い滞納を減らすためにも使用されます。
The Korea Timesの2013年12月25日付けの記事によると、この援助を受けることを希望したのは11月末の段階で約26万人。このうちの約90%、つまり約23万人がこの基金の恩恵を受けたそうです。また同紙はこうした政府のプログラムについて、人々が「結局は政府が引き受けてくれるから、負債は払わなくてもよい」と誤解する可能性があるために、賛否両論であると報じています。