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2014.02.27

質の高い保育施設をすべての子供たちに

質の高い保育施設をすべての子供たちに

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http://www.flickr.com/photos/barretthall/2962873078/

(ニュー・エコノミクス財団より)

英国の独立系シンクタンクであるニュー・エコノミクス財団が2014年2月12日付けのリリースで、質の高い保育施設の大切さをまとめた記事を紹介しています。

この記事では、質が高く手頃な料金の保育施設を利用できない子供たちがいることが、子供や両親のみならず社会全体に影響を及ぼし、所得格差、男女不平等、社会格差を広げるとして、すべての子供たちにより良い保育施設を提供するための3つの変革を提案しています。

1つ目は、すべての正式な保育施設の質を向上させるために、施設で働く保育者の賃金を上げることです。試算では、保育者の賃金を小学校の教師並みに上げると現在の3倍近い保育料がかかり、ほとんどの家庭は政府の補助がなければ支払えないことも明らかとなっています。

2つ目は、労働時間を週30時間に減らすことです。そうすれば、保育施設を利用する時間が少なくて済み、家計への負担も減ります。そればかりか、時間の面で男女間の不平等が減少し、子供と過ごす時間が増えてワークライフバランスが向上します。

最後に、質の高い保育施設を誰にでも手の届くものにすることです。現在の保育システムではさまざまな格差を解決できないまま、不利な立場の人々をいつまでも生み出すことになり、個人にも、経済や社会全体にも多大な影響を及ぼします。質の高い保育施設を誰もが利用できるようにすることを、社会・経済基盤における不可欠な投資と考える必要があります。

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