市長の議会:都市の権限強化により不平等に終止符を打てるか?
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(Yes! Magazineより)
政治理論学者のベンジャミン・バーバー博士は、『もし市長が世界を制したら(If Mayors Ruled The World)』という近著で、私たちの国際的に相互依存する世界では、地方政府がより権限を持つことが必要だと主張しています。
バーバー博士は、Yes! MagazineのCommonomicsシリーズのパートナーであるGRITtvの取材で、「不平等は私たちにとって最も重要な問題です。だがここに市長や都市が直面する大きな矛盾があります。都市での不平等は都市がどうすることもできない原因による結果なのです」と述べています。
バーバー博士は、国際社会に起因する都市の問題について議論するために、世界各地の3,000都市が集まる、現在の都市・自治体連合(UCLG)のような組織で、国際的な課題について議論する「市長の議会(Parliament of Mayors)」を提案しています。
ますます相互依存を高める世界では、共通の問題は共通の解決策が必要で、企業は私たちの民主的意思決定の多くを持ち去ってしまいました。バーバー博士は、市長が国の政府よりも協同の意欲が高く、国境を越えた効果的な活動において有能かもしれないと主張しています。
バーバー博士は、「気候変動、テロ、世界の金融市場であれ、私たちが直面する問題はすべて国際的だが、これらの相互依存する問題に取り組む機関は独立した国家です。都市が解決策なのです」と述べています。
※この記事は2014年2月にYes! Magazineに掲載された Laura Flanders氏の記事の要約です。