男女不平等が貧しい国の女性に年間9兆ドルの損失をもたらす
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(アクションエイドより)
英国のアクションエイド(ActionAid UK)は2015年1月23日のリリースで、労働における男女不平等により、貧しい国の女性に年間9兆ドルの損失をもたらしていることを示す研究を発表しました。
男女の賃金差と雇用格差により大きな格差が生じています。途上国でのこうした格差の主な原因は、「最も搾取的なタイプの仕事(衣料品工場労働者、行商人、家事使用人)の大部分を女性が最低賃金で担っている」、「女性は子どもや病人や年寄りの世話といったほとんど表に出ず、賃金がまったく支払われない仕事に自分たちの時間の多くを費やす」の二つです。世界銀行によると、女性は男性の10倍の時間を無給のお世話の仕事に費やしています。
アクションエイドの政策リーダー(Head of Policy)のルシア・フライ氏は、「貧しい女性の労働は世界経済に年間9兆ドルも援助しています。女性は無償で家族の世話をするという重労働を行いながら、社会の下層で低賃金の不安定な条件で働く状況に陥っています」と指摘しながら、「私たちは貧しい女性の損失から利益を得るのをやめなければなりません。各国政府や企業は国際的に合意された人権と労働者権利の基準に従い、差別的な法律や慣行を撤廃し、家庭に優しい政策を採用し、あらゆるレベルで女性の意見を促進しなければなりません」と述べました。