『持続可能な幸福』報告書:持続可能な行為と幸福の間にはつながりがある
Sustainable Happiness, The Happiness Research Institute, 2015
http://www.happinessresearchinstitute.com/download/i/mark_dl/u/4012182887/4617999907/Sustainable%20Happiness.pdf
(幸福研究協会より)
幸福研究協会(Happiness Research Institute)は、『持続可能な幸福』と題する報告書を2015年に入ってから発表しました。ここでは、同協会の最高経営責任者Meik Wiking氏による「まえがき」の一部を要約してご紹介します。
まえがき(要約)
『2012年度版世界幸福度報告』は、幸福研究により、経済成長と環境保護との間の議論が編み直される可能性に言及しています。さらにこの報告書では、幸福と環境的な持続可能性との間の確立されているつながりを精査することを呼びかけています。『持続可能な幸福』は、この呼びかけに応える試みです。
幸福について考えるとき、廃棄物抑制がすぐに心に浮かばないことは、無理のないことです。(中略)
私たちが取り組みたいと願っているのは次のような問題です。「持続可能な行為は、どのように幸福のレベルに影響するのでしょうか?」、「なぜ『幸福』と『持続可能な行為』全般との間に、とりわけ『廃棄物管理』との間に、つながりがあるのでしょうか?」、そして「よりよい社会、より持続可能な未来、私たちの生活の向上に対して、幸福研究はどのように貢献する可能性があるのでしょうか?」
(まえがきここまで)
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なお報告書では、リサイクルしている人はしていない人に比べて幸福度の平均値が高いなど、持続可能な行為をしている人の方が幸福度の高いことが示されています。幸福と廃棄物管理との関係については、仮説として「幸せな人が廃棄物管理を行なう傾向がある」「廃棄物管理を行なうことが幸福を誘発する」など4つの説明が示されています。