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世界
2015.06.12

英国グラスゴー大学、化石燃料産業への投資からの完全撤退を発表 英国初の事例

(英国グラスゴー大学より)

2014年10月、英国のグラスゴー大学は、化石燃料産業の企業への投資を完全にやめることを発表しました。この決定は、グラスゴー大学気候行動協会(学生団体)と大学投資委員会の考えを、独立したワーキンググループが精査した上で行われたものです。

英国のガーディアン紙によると、「大学に化石燃料産業への投資をやめさせよう」という運動は英国のオックスフォード大学やエジンバラ大学などでも起こっています。しかし、化石燃料産業への投資からの完全撤退を発表したのは、英国の大学ではグラスゴー大学が初めてです。

大学のサイトによると、この公約は、大学への財政面での影響が許容範囲内であることを条件にしています。化石燃料産業への投資から完全に手を引くことにより、現在投資されている約1,800万ポンド(約34億円)は、10年間かけて別のところへ振り分けられることになります。

グラスゴー大学のDavid Newall氏は「気候変動がもたらしうる破壊的な影響、そして化石燃料への依存を世界が減らしていく必要性を、グラスゴー大学は認識している。数年かけて、私たちは化石燃料採掘産業への投資を着実に減らし、同時に炭素の消費を減らす対策も講じていく」と述べています。

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