母子にとって世界で最も暮らしやすい国はノルウェー
Image by Harald Groven Some Rights Reserved.
https://www.flickr.com/photos/kongharald/8750123978/
(セーブ・ザ・チルドレンより)
セーブ・ザ・チルドレンは2015年5月4日、どの国が母子にとって暮らしやすく、どの国の母子が厳しい状況に置かれているかをランキングで示した『母の日レポート2015:都市部における保健格差(State of the World's Mothers 2015: The Urban Disadvantage)』(※1)を発表しました。179カ国中1位はノルウェー、最下位は2年連続でソマリアでした。米国は33位で、妊娠中に死亡するリスクのある女性の割合は1,800人に1人と先進国の中で最低でした。
保健、教育、経済、女性の政治参加の最新データを用いて作成された国のランキングの他に、世界の都市部に住む富裕層と貧困層の間でみられる生存と保健の衝撃的な格差も明らかにされました。現在世界人口の半数以上が都市部に住んでいることから、「都市部の貧困層のニーズに対応できなければ、防ぐことができる子どもの死に終止符を打つための取り組みを失速させる」と同報告書は指摘しています。
日本は32位で、東京は世界で最も乳児死亡率が低い都市の一つである一方、いまだに職種や所得レベルの違いで乳児死亡率に大きな差があることがわかりました。公務員や会社役員など所得の高い職に就いている親に生まれた子どもに比べ、無職の親に生まれた子どもが1歳未満で死亡する確率は平均で7.5倍高いとの結果も示されました。(※2)
※1:日本語タイトルは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの下記プレスリリースを参考にしました。
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/press.php?d=1956
※2:日本に関する記述については、下記参考リンクの報告書(英語)から抜粋しました。
- この記事の原文を読む(英語)
http://www.savethechildren.org/site/apps/nlnet/content2.aspx?c=8rKLIXMGIpI4E&b=9241315&ct=14645267 - 『State of the World's Mothers 2015: The Urban Disadvantage.』の報告書全文はこちら(英語)
http://www.savethechildren.org/site/c.8rKLIXMGIpI4E/b.8585863/k.9F31/State_of_the_Worlds_Mothers.htm