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2015.06.23

世界の持続可能性のレベルは?――21の指標を用いた調査結果を発表

世界の持続可能性のレベルは?――21の指標を用いた調査結果を発表

Image by Bob Metcalf Some Rights Reserved.
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世界の持続可能性のレベルを調査した『2014年版の持続可能社会インデックス』(2014 Sustainable Society Index)が、サステナブル・ソサエティ協会(Sustainable Society Foundation)により発表されました。この報告書は151カ国を対象に、「教育」や「生物多様性」、「雇用」など21の指標を用いて、「人間のウェルビーイング(人間が良好な状態にあること)」と「環境のウェルビーイング(環境が良好な状態にあること)」と「経済のウェルビーイング(経済が良好な状態にあること)」の側面から評価しています。

主な結果によると、世界全体で最もスコアが高い指標は「十分な食料」と「十分な飲料水」でした。しかし、現状では8億人が1日に最低必要なカロリーや安全な飲料水を得ることができていない、と指摘しています。最も低い指標は「再生可能エネルギー」と「有機農業」です。また、世界全体の平均値を示す図から、世界は持続可能性にはほど遠い状況であることが読みとれます。

地域別でみると、「人間のウェルビーイング」では、欧州(北・西・南部)および北米のスコアが最も高く、アフリカ(中・西・東部)は「人口増加」や「安全な衛生管理」などが要因で最低レベルにあると評価されています。一方、「環境のウェルビーイング」では、同じアフリカ(中・西・東部)が最も高いのに対し、西欧州や北米などが最も低くなっています。これについては、"「人間のウェルビーイング」と「環境のウェルビーイング」との逆相関を示すものだが、必ずしも因果関係があるとは言えず、さらなる調査が必要"と説明しています。また、「経済のウェルビーイング」で最も高い地域はオセアニアと中米で、最低レベルの地域はアフリカ全域、中央・南アジア、北米です。意外にも北米のスコアが低かった理由として、「公的債務」と「有機農業」の問題があるといいます。

日本は「人間のウェルビーイング」で151カ国中4位にランキングされましたが、「環境のウェルビーイング」では122位、「経済のウェルビーイング」でも109位とかなり低くなっています。

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