（ニュー・エコノミクス財団より）

現在、実用的な技術を学んだり共有したりするハンズオンの活動が活気を取り戻しつつあります。

ある調査では、DIY（日曜大工）やガーデニングなどのハンズオン活動は幸福感を大幅に高めることが証明されています。人々が自分自身を有能で活力があり、人とかかわり合っていると感じられるからです。またハンズオン活動は、共有し助け合うことでコミュニティの絆を強め、持続可能でない使い捨ての消費主義に立ち向かう助けにもなります。

特にハンズオン活動から得られる幸福感は目を見張るほどで、ガーデニングや料理を学ぶことが自尊心や自主性を高めることから、人生の満足度は収入が３倍になったかのように高まるとの研究結果もあるほどです。こうした活動を促進する上で重要な役割を果たすのが企業や社会福祉団体ですが、こうした活動は企画団体のスタッフの幸福感も高めることになります。社会的に価値があると感じられ、人々と前向きにかかわる機会を持てるからです。

ハンズオン活動のプログラムを企画する際に考慮に入れておくべき点がいくつかあります。まず、参加者はそのプログラムに参加しなければ会わなかったであろう人々と出会うことになり、そうした人間関係の橋渡しが幅広い利益をコミュニティにもたらすということ。また、人々は学ぶのと同時に自分の持っている知識や技術を与え、社会に貢献できると感じることで輝けるという点や、学びの効果は楽しさの度合いにかかっているといった点なども大切です。