スペインのガルダカオ町、共同冷蔵庫で食品廃棄に取り組む
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(Sharableのサイトより)
共有(シェア)についての情報を届けているSharebleは9月1日付けの記事で、スペインのバスク地方にあるガルダカオ町の住民とレストランの店主たちが食品の廃棄問題に取り組むために、2015年初めに共同冷蔵庫を設置したというナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の報道について取り上げました。
共同冷蔵庫設置の発起人は、以前、フード・バンクを運営していたアルバロ・サインツ(Alvaro Saiz)氏です。冷蔵庫には地域社会から食べ残しと新しく調理した食品が着々と提供されています。
サインツ氏は「『団結冷蔵庫」のアイデアは、経済危機がきっかけでした。食べ物を求めてゴミ箱をあさる人々がいて、屈辱的だと思いました。私たちがどれだけの食べ物を無駄にしているかについて考えさせられました。」と、NPRに話しています。
町の当局からの許可を得て、サインツ氏は同年4月に地域の共同冷蔵庫を開設しました。冷蔵庫の中についてNPRは、「冷蔵庫は地元の地域菜園で採れたトマトやキュウリやズッキーニなど新鮮な野菜でいっぱいでした。未開封のパック入り牛乳、レンズ豆の瓶詰め、ベビーフードがありました。また、地元のバーが提供した、日付入りのラップに包まれたピンチョス(バスク地方の小皿料理)もありました」と述べています。
英国ガーディアン紙によると、南スペインのムルシア市でも共同冷蔵庫が設置されており、サインツ氏は、スペイン全土ならびにボリビアの地域社会で同様の運営の立ち上げに関心のある人たちから問い合わせを受けているとのことです。