2015年版の世界の報道の自由度:世界的に報道の自由は後退
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(国境なき記者団より)
国境なき記者団は、2015年版「世界の報道の自由度(World Press Freedom Index)」を発表しました。
報道の自由ランキングは、国境なき記者団のパートナー組織、特派員のネットワーク、ジャーナリスト、研究者、人権活動家等に送った質問票の回答をもとに、多元性、メディアの独立性、透明性などの7つの基準によって計算されています。
2015年版は180カ国が対象となりました。
2015年版では、戦争、デモ中の暴力や経済危機などにより、報道の自由は世界的に後退していることが明らかになりました。例えば、180カ国の情報の自由の侵害レベルを示すスコアは、2013年版と比較すると10%近く上昇しています。
なお、2015年版のトップ3はフィンランド(1位)、ノルウェー(2位)、デンマーク(3位)、ワースト3は、トルクメニスタン(178位)、北朝鮮(179位)、エリトリア(180位)でした。なお、米国は49位、日本は61位、中国は176位でした。
日本の順位は2010年には11位(178カ国中)でしたが、2015年版では61位と、このところ順位を下げています。この背景には2014年12月10日に施行された特定秘密保護法などがあります。
(新津 尚子)
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