（ニュー・エコノミクス財団より）

2015年10月、英国の独立系シンクタンクであるニュー・エコノミクス財団（NEF）は、英国が成功するための５大指標を発表しました。

NEFによると英国国民は、高い生活満足度から効果的な公共サービスまで、国の成功に対して共通のビジョンを持っていると言います。しかし実際の政策では、こういったことに焦点が当てられていません。そこでNEFは政策の中でこうした国民のビジョンを優先し、より強くてバランスの取れた経済を構築するために、最新の国際調査と専門家の意見をもとに以下の五つの指標を提案しています。

良い仕事：すべての人が、適切な生活水準を保つのに十分な収入を得られる、安定した雇用を得られなければなければなりません。
幸福度：人々の生活の向上は公共政策の最終的な目的でなければなりません。
環境：私たちの繁栄も将来世代の繁栄も健全な環境にかかっています。
公平性：大きな格差は社会にも経済にも悪影響を及ぼすと実証されています。
健康：質の高い医療や保健の提供は、ほかのどんな社会的・経済的目標を目指す上でも前提条件となります。

より良い指標は、良い政策を作るために不可欠です。そうした指標にのっとって政策を決めることで、個人やコミュニティ、企業のニーズにより見合った経済を作り上げることができるのです。この新たな５大指標の導入は、限られた経済対策や国の成功に対する誤った概念に短期的にとらわれることなく政策を立案するための、よりバランスの取れた賢明な取り組みの先駆けになるとNEFは述べています。