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2016.03.24

労働者協同組合は、ビジネスの新たな選択肢

(Co-Operative UKより)

英国の協同組合事業のネットワークのCo-Operative UKは、『労働者協同組合について、私たちは何を本当に知っているのか?(What do we really know about worker co-operatives?)』と題する報告書を発表しました。労働者協同組合とは、雇う・雇われる関係性ではなく、組合員が出資・経営・労働を担い、運営する組織のことを指します。この報告書では、欧州、米国、ラテンアメリカの、労働者が所有・経営しているビジネスに関するデータを、伝統的なビジネスと比較しました。

報告書によると、労働者協同組合はビジネスの本格的な新たな選択肢になっており、従業員にも経済にも大きな利益をもたらしています。欧州には労働者が経営するビジネスが数多くあり、何十万人もの人々が多くの産業で雇用されています。労働者が経営しているので、労働者に多くの発言の機会があります。たとえば市場の状況が変化したとき、労働者協同組合では、従業員を減らすのではなく、賃金を見直すことで、より安定的な雇用を維持します。

この研究の主な成果は以下の通りです。
  • 労働者協同組合の経営の存続期間は、ほかのビジネスと変わりません。そしてより安定した雇用を行なっています。
  • 労働者協同組合は、伝統的なビジネスよりも生産的です。
  • 重役とそれ以外の従業員の賃金の違いは、労働者協同組合ではほかの企業に比べてずっと小さいです。
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