「食品ロス」を減らそう――アプリでホームレスに食事を届けます
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(Copiaより)
世界で生産される食料の約1/3が廃棄されており(国連食糧農業機関による2011年報告書を参照)、家庭やレストランで捨てられる「食品ロス」が問題となっています。その解決策として、米国サンフランシスコで、企業で余った食料をシャルターや教会に届け、ホームレスに提供するサービスが注目されています。
一人の大学生がお腹をすかせたホームレスに出会ったことが、2011年にこの食料支援サービスを始めたきっかけでした。今では携帯アプリで利用できるようになり、これまでに69万1000人に食事を提供しています。食料支援アプリ「Copia」の利用はとても簡単。食料を寄付したい企業が投稿し、余った食料の集配を依頼するだけです。あとはCopiaのトラックが食料を引き取りにやってきて、必要としている近隣のシェルターなどに食料を届けてくれます。
Copiaのサービスはホームレスを支援するだけでなく、食料を寄付する企業にとっても大きなメリットがあります。食料を廃棄するコストが削減でき、税控除も受けることができるのです。このサービスを利用して企業が節約した金額は総計で約460万ドルに上るといいます。
現在、Copiaはサンフランシスコのベイエリアで活動しています。創設者で最高経営責任者(CEO)のコマル・アフマド(Komal Ahmad)さんはCopiaのウェブサイトで、「今後は米国全土、それから世界中にサービスを拡大したい」と意欲的に語っています。
「食品ロス」は日本でも深刻な問題となっており、Copiaの取組は大いに参考になりそうです。
- Copiaについて、詳しくはこちら(英語)
https://www.gocopia.com/