世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > スイスのベーシックインカム導入の賛否を問う国民投票、その結果と動向は?

世界
2016.06.19

スイスのベーシックインカム導入の賛否を問う国民投票、その結果と動向は?

スイスのベーシックインカム導入の賛否を問う国民投票、その結果と動向は?

Image by Generation Grundeinkommen Some Rights Reserved.
https://www.flickr.com/photos/generation-grundeinkommen/26941250612/

2016年6月5日、スイスでベーシックインカム(すべての人々に無条件に一定の所得が与えられる最低所得保証制度)導入の賛否を問う国民投票が行なわれました。結果は、賛成票を投じたのは23%と過半数を下回り、導入は否決されました。州ごとの内訳をみると、最も多い州では36%が賛成票を投じたのに対し、最も少ない州ではその割合は12%でした。なお、投票率は46%でした。

今回の投票は、国民投票実施に必要な有権者10万人分の署名が集められたことから実施されました。他国でも、フィンランド政府がベーシックインカムの実験を検討中であるなど、近年ベーシックインカムへの関心は高まりつつあります。また従来は、貧困を軽減する手段として論じられることが多かったのですが、近年では「ロボット化」の進行との関係で論じられることが増えています。

人工知能技術の発達により、多くの職場で今まで以上にロボット化、コンピュータ化が進行しています。ロボット化が進行すると労働力があまり必要ではなくなるために、失業者が大量に生じる可能性があります。失業者が増えると消費も伸びないため、経済が停滞します。それを防ぐ解決策として、ベーシックインカムが注目を集めているのです。スイスでも、人びとがロボットに扮して、ベーシックインカムの導入を訴えるデモが行なわれました。

新着ニュース一覧

Page Top