米ウォルマート、2025年までに鶏卵サプライチェーンのケージフリー化へ
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https://en.wikipedia.org/wiki/File:Free_range_chicken_flock.jpg
(ウォルマート・ストアーズより)
米国アーカンソー州ベントンビル発―ウォルマートとサムズクラブの米国法人各社は2016年4月5日、米国内で販売する鶏卵のサプライチェーンを、2025年までに採卵鶏飼育でケージを一切使用しない「ケージフリー」にするという目標を発表しました。
ウォルマートは2001年以来、消費者に対する選択肢の一つとして米国内店舗でケージフリー鶏卵を販売しています。今回の動きは、自社サプライチェーンに存在する家畜動物について、アニマルウェルフェア(動物福祉)で国際的にも認知されている「5つの自由(※)」の達成に向け、同社が前進し続けていることを裏付けています。
今回発表された目標の主な内容には、2025年までの完全ケージフリー化のほか、全ての殻付鶏卵サプライヤーによる鶏卵生産者連盟(United Egg Producers)の「飼育ガイドライン(Animal Husbandry Guidelines)」または同等基準への完全遵守の義務化、第三者によるサプライヤーの遵守状況の年次モニタリング、産卵鶏の健康・ウェルフェア向上を目的とする選択飼育・イノベーション・最善管理事例の導入をサプライヤーに対して要求すること、サプライヤーによる継続的改善活動のモニタリング・報告などが盛り込まれています。
※注記:5つの自由 ①飢餓と渇きからの自由、②苦痛、傷害又は疾病からの自由、③恐怖及び苦悩からの自由、④物理的、熱の不快さからの自由、⑤正常な行動ができる自由
参考資料:農林水産省「アニマルウェルフェアをめぐる国内外の動き」
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/pdf/aw_meguzi201406.pdf