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世界
2016.11.20

あなたの街でもフードシェアリングを見つけてみよう――世界100都市のフードシェアリングをデータベース化

(Shareableより)

世界の都市人口の増加にともない、食品廃棄物もさらに急増することが懸念されています。そこで、アイルランドのダブリン大学トリニティカレッジが注目したのが、世界中で普及しつつある「フードシェアリング」です。ニューヨークやメルボルン、ベルリンなど世界100都市で4000余りの取り組みを調査・データベース化し、誰もがフードシェアリングを利用できるウェブサイト「シェアシティ100データベース(SHARECITY100 Database)」を2016年10月25日に発表しました。

シェアするものは食べ物に関わるさまざまな「もの」や「こと」。例えば、食事や食材、知識・スキル、耕地、堆肥などがあります。販売や寄付、交換、収集を通じてシェアする仕組みとなっていて、企業や非営利団体、協同組合といったグループが参加しています。東京では45のグループが登録。家庭で余った食材を持ち寄ってみんなで調理していただく「サルベージ・パーティ」から、食品の価格に社会活動団体への支援金額が設定されていて、購入すると自動的にその団体に寄付ができる社会貢献までシェアリングの形はいろいろです。

Shareableによると、シェアリングの取り組みは、食品ロスの低減や地産地消による輸送エネルギーの削減といった環境的利益に加え、廃棄物の処理費用を削減できるなどの経済的利益や、地域社会での交流が活発になり、健康・社会的幸福の向上を後押しすることで社会的利益にもつながるということです。

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