長く幸せで有意義な人生の秘訣?――日本の「生きがい」という考え方
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(世界経済フォーラムより)
世界経済フォーラムは、2017年8月9日付の記事で、日本の「生きがい」という考え方を紹介しています。
記事では、世界最長寿国の一つである日本発祥の「生きがい」という考え方は、生きる理由や人生の価値を意味し、より長く、より良い人生を送るための方法として、国外にも広まりつつある、としています。
そして、「生きがい」を見つける手始めとして、専門家は以下の4つの質問を挙げます。
- あなたは何を愛していますか?
- あなたが得意なことは何ですか?
- 世界があなたに必要としているものは何ですか?
- あなたは何からお金を稼ぐことができますか?
この4つの質問に対する答えを探すことは、欧米人が「生きがい」という考え方を理解する上でも、助けになるかもしれません。
香港中文大学の人類学教授であるゴードン・マシューはテレグラフ紙に、「生きがい」は一体感と自己実現という日本の2つの考え方と関連すると話しました。その上で、「生きがい」という考え方は、特別なものではなく平凡なものなので、ライフスタイルの1つとして捉えないようにと注意します。
「ブルーゾーン」(世界で人が長生きするとされる地域)の専門家、ダン・ベットナーは100歳以上の人口が多い日本の離島・沖縄に注目し、島特有の食生活や模合(もあい)と呼ばれる相互扶助システムが「生きがい」と相まって、島民に目的を与え寿命を延ばすと話します。
また、長寿の島民は自分の「生きがい」を知るだけではなく、目的を行動に移していると語りました。研究者たちは、「生きがい」は年齢と共に変化するものであると強調しています。