サーキュラリティ・ギャップ報告書:世界経済の循環率はわずか9%
サーキュラリティ・ギャップ報告書
https://www.circularity-gap.world/
(サークル・エコノミーより)
さまざまな分野の「循環」を推進するオランダの社会的企業、サークル・エコノミーは、2018年1月、世界経済の循環状態を分析した画期的な報告書「サーキュラリティ・ギャップ報告書」を発表しました。
初めての測定である今回の報告書では、「現在の世界経済は9.1%しか循環しておらず、90%以上の原料が捨てられている」という膨大な「サーキュラリティ・ギャップ」があることがわかりました。
同報告書では、住宅や交通、栄養などの分野での、循環している資源と無駄になっている資源を視覚的に明らかにしています。またグローバル尺度を用いて毎年測定することで、循環状態の進捗状況を比べることができます。
ますます加速化される環境破壊や格差を緩和するには、現在の直線的な経済システムを循環システムに移行させることが肝要です。サーキュラリティ・ギャップを埋めることは、SDGsやパリ協定の達成という、より高い目標につながります。サークル・エコノミーのCEOであるヘラルド・フリードルは、「グローバル尺度を用いて実績を追跡し、目標を掲げることは、世界の人々を同じゴール設定に引き込み、最も影響力のある方法で未来行動を導く助けとなる」と述べています。
同報告書では、サーキュラリティ・ギャップの縮小に向けた、以下の4つのステップを明らかにしてます。
1.行動のための世界的な連携を構築する
2.世界的な目標と行動指針を発展させる
3.世界的な目標を地域につなげる
4.人々の理解を深める
- この記事の原文はこちら(英語)
https://www.circularity-gap.world/